2010/03/10
「千年の祈り」in松山⑤~観劇後のお楽しみ~ by工藤ちはる
送り出しを終えた二代目がひな壇から降りて視界から消えるまで、お客様たちは拍手を送っていました。久々に観た「千年の祈り」では、二代目の身のこなしがさらに艶を増しているように感じました。
会館を出ると、朝と同じく清々しい青空が広がっていました。山の上に鎮座している松山城からの眺めを見たくなりましたが、その日は道後温泉を予約していたのでした。市街地から道後温泉までは路面電車で10分ほどですが、すでに時刻は夕どき。会館からまっすぐ宿に向かいました。道後の温泉街では、あちこちにひな飾りが飾られていて、春の訪れを感じました
宿の温かいもてなしと柔らかいお湯でゆったり、リフレッシュすることができた翌日も、爽やかな天気でした!観光地となっている道後温泉本館(日本最古の温泉宿で、今でも銭湯として利用できます)の裏手にある伊佐爾波(いさにわ)神社で松山に来ることができた御礼をしてから、松山城へ向かいました。お城のふもとは芝生が広がった公園地帯です。私の生活圏内では、これだけの広々とした緑の空間を目にすることがないので、その中に身を置くだけでもじゅうぶん贅沢な気持ちでした。

天守閣からの眺めを期待して松山城に向かったわけですが、ロープウェイ降り場からお城に行くまでの庭園も素晴らしく、紅白の梅が咲き誇る風景は、絵葉書を見ているようでした。ぽかぽか陽気の中、皆さん上着を脱ぎ、茶屋でくつろいだり、名物のいよかんソフトやみかんソフトを手に散策していて、のどかな雰囲気です。通りすがる皆さんが、携帯カメラで梅の花のアップ写真を撮っていたのが印象的でした。どうにか、青い空の下に広がる松山城の壮大な風景を撮ろうとあちこちのアングルを試していると、松山城のスタッフさんが松と竹もカメラに入るポジションを教えてくれたので、お城のほうから「松竹梅」と並ぶ縁起のよさそうな風景を、写真におさめました。

いくつもの文化財となっている門をくぐりながら上っていき、本丸城の展示物を見ながら天守閣に到達すると…開け放たれた四方の窓から、スーッと気持ちのよい風が通り抜けました。来た道を見下ろすと、その先には松山市民会館の屋根がキラキラ光っていました。お堀の水もキラキラ…。会館と反対側の風景には山が連なっています。光と風と澄んだ空気に癒され、運気がアップしそうな期待を抱きつつ、松山城をあとにしました。帰りはてくてくと山道を歩きながら…途中で二の丸城跡地の素晴らしい庭園も見学しました。イギリス式?と思わせる幾何学模様の流水園や柑橘園は、お城の四角い間取り跡をそのまま使っているとのこと。古い大井戸も残っていて、見ごたえ十分でした。松山城とその周辺は、何も予備知識がないまま訪れたのですが、期待以上の観光ができたので、大満足でした。

旅を締めくくる食事には、愛媛名物の大きなジャコ天が乗ったおそばとタコ飯…の前に、お酒が好きな方は、道後地ビールのヴァイツェンやピルスナーあたりでクイッといくのもいいかもしれません。その他、松山では「ちゃんぽん」というメニューも、あちこちで目にしました。
このようにして、天候と同行者に恵まれた、何とも幸せな松山・観劇の旅は幕を閉じたのでした!
3 月 10, 2010 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2010/03/09
「千年の祈り」in松山④~第2部舞踊劇「千年の祈り」~ by工藤ちはる
休憩時間が終わり、待ちわびた「千年の祈り」が始まりました。
望郷を思わせる曲の中、セピア色の背景に浮かぶ吉原の観音様。静かに祈り、過去に思いを馳せる老婆と子供たち(…友貴くんとあゆみちゃんは、いつの間にか、ずいぶん大きくなりました)。
一転して、警鐘と共に立ち上る火の粉と噴煙の中に老婆と子供たちが消えていくと、スモークの向こう側に浮かび上がる花魁のシルエット。スポットが当たると、この世のものとは思えない美しさを放つ女形の二代目が現れます。そこからしばらくの花魁道中では、時間が凍結され、息をすることも瞬きをすることも許されない感覚に身震いがしてきます。
その時間軸を打ち破るかのような太鼓の一打と、威勢のよい春樹座長の掛け声。花魁が寂しげな表情で去っていくのとは裏腹に、遊女たちが豪華絢爛な遊郭の世界へいざなってくれます。賑やかで楽しい時間が訪れます。
そして…陽之介座長の愛する人を想う一人舞踊に、胸の奥の方がじんわりと暖かくなります。その愛でしょうか、穏やかな愛情を一身に受けた女性(二代目)が喜びを表現しつつ舞う“鳳凰の舞い”は、その高価な着物がマスコミでも話題になりました。鳳凰が力強く舞いながら宙へ飛び立った後の春樹座長と女優陣の柔らかな花の舞い、奈々さんの子守唄…などなど、続くそれぞれのシーンは、どれも心に残ります。
奈々さんの子を失った切実な表情に涙し、切ない思いのまま迎える道行き(駆け落ち、心中)は、二代目を一躍世に送り出したシーンです。観るたびに、遊女の一途な想いに胸を打たれます。もうこの道行きが最後かもしれない…と、毎回そう思いながら心して観ていると、観劇中に僭越ですが、たった数年ですが自分の小史を紐解いていっていることに気づきます。2006年、二代目が15歳だった初回から数え切れないほど、国内外様々な場所で観てきた道行きですが、そのときに想う人がいたり、いなかったり、幸せだったり不幸だったり…そういった過去を経てきた今の自分を見つめ直すことができるのです。
話を「千年の祈り」に戻しましょう。愛するふたりが雪に包まれると、舞台は一転します。天使に導かれ、天上へ…。天国で結ばれた二人の晴れやかな微笑みを、二代目がまとう内掛けの観音様と、春樹座長がはおる羽織の龍神が見守ります。そして、赤い風ぐるまが印象的なフィナーレへ…。
この作品には、他の追随を許さない独特の品性や魅力があり、それは二代目と二代目を取り巻くチームが生んだ賜物です。私は毎回、この名作を観続けることができた幸運に感謝し、二代目とそのチームへの敬意の気持ちを新たにするのです。
※写真は今回の公演のものではありません
2008年7月ル・テアトル銀座での公演のものです
3 月 9, 2010 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2010/03/08
「千年の祈り」in松山③~休憩時間~ by工藤ちはる

第1部のお芝居で、たくさん笑って、たくさん泣いて…。涙を拭きつつふぅっと一息ついてから、しばし、お楽しみの休憩時間です。
エントランスロビーに出ると、開演前に品定めしていたお客様がどっとグッズ売り場に繰り出していました。人気が集まっていたのは、観劇のお土産にすっかり定番となったお菓子の数々。おまんじゅうにクッキー、べっこう飴、煎餅、ゆべし、そして二代目も好物という羽二重餅…女形の二代目が華やかなパッケージが、公演会場を盛り上げていました。
お菓子以外の小物も、皆様興味深そうに手にとったり、見本を眺めたり、ゆったりと休憩時間を楽しんでいる様子。「千年の祈り」といえば花魁道中のシーンが印象的ですが、ここでは大判の花魁姿のポスターも人気のようでした。また、まだまだ寒い季節が続いていたので、二代目ロゴ入りエコカイロも可愛らしくディスプレイされていました!

グッズ売り場のすぐ近くに、「笑い栗」の販売コーナーがありました。「音がしないので、ご観劇中にもお召し上がりいただけます!ワンコイン(500円)です!」という、スタッフの威勢のよい掛け声に思わず振り向いたのですが、ずらりと並んだパッケージに描かれた癒し系キャラのイラストが何ともかわいくて…目が離せなくなりました。売り場の担当者に聞くと、「早乙女さんの舞台だから、ということではなく、この会館ではよく販売させていただいています。」とのこと。松山市民会館限定名物のひとつ?と、記念に一袋買ってみました。口いっぱいになるほど栗のサイズが大きいのに大味でなく、しっかりした甘味のある焼き栗でした!
グッズ売り場の対面側には、ファンクラブブースがありました。近づきながら、おなじみのDVDや写真集が並ぶ、いつもの風景かと思いきや、ディスプレイが多いようにも感じました。…そんなことを思いながらブースに着いてみると、そこには初めて目にするアイテムが!

「生写真10枚+アルバム」のセットでした。それぞれ魅力の違う写真が10枚、A,B,Cの3種類あり、そこに二代目の写真デザインされたアルバム(32ポケット)が付いているツアー限定セット、3,000円です。さらに、A,B,Cの全30枚とアルバムがセットになったフルセットは、6,000円と大変お得で、こちらはファンクラブ会員限定品ということでした。A,B,Cのどれにしようか迷ってしまうような人は、迷わずフルセットを選んでいるようでした!
3 月 8, 2010 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2010/03/07
「千年の祈り」in松山②~第1部お芝居~ by工藤ちはる
3 月 7, 2010 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2010/02/12
「美しき華」inル・テアトル銀座⑫~観劇を終えて…~ by工藤ちはる

初日に観たときと、2回目に観たときでは受けた感触が違うのが舞台の楽しさです。そういう意味で、初回は全体を見逃さないように目を凝らしはするものの、漠然と大きく観るのが精一杯です。2回目以降は、自分のなかで観よう!とする目的意識がはっきりと舞台に向かうので、それまで気づかなかった部分が見えたり、音や照明や衣装などの細部を感じることができるのです。
舞台のこともそうですが、今回は、観劇後にふと気づけた、ちょっとした変化をご紹介しましょう。それは、假屋崎省吾さんの生け花でした。初日に見たときと、花の咲き方やつき方が違うな、と思ってカメラに収めたのですが…比べてみると、どうでしょう?

例えば、一番手前の珍しい色の蘭が目立っていた初日に比べると、1週間後には黄色い花がふわっとベールのように覆っていて…柔らかい雰囲気になっていたのでした。
そんなことに感動しつつ、観劇の余韻に浸っている横で、二代目は“お年玉”に当選したお客様とツーショット写真を撮っていました。そう、タップダンスの後にチケットの半券を使って抽選をして、3名の方が二代目とのツーショット写真を撮ることができる!というのが、今回の“お年玉”企画だったのでした。

それも終わり、楽屋に引き上げようとしたとき…二代目を呼び止める、懐かしいお客様が!振り返ると、粋に着物を着こなしていらっしゃるのは…昨年9月の熱海公演で、劇団朱雀の舞台に出演していた熱海芸者の美保さんと小夏さんでした(2009年11月12日ブログ参照)。
この日は、熱海観光協会の皆様だけでなく、二代目を応援してきた、またこれから応援してくださるたくさんのお客様が大集結していました。私がお見かけしただけでも、二代目が最年少座長を務めた大阪の新歌舞伎座の方、4月に初舞台を踏む明治座の方…皆さん本当にたまたまこの日だったということですが、心からのエールを送っているのが印象深かったです。春の明治座の舞台にも、大いに期待しましょう!
2 月 12, 2010 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2010/02/10
「美しき華」inル・テアトル銀座⑪~無限大のハートウォーミング~ by工藤ちはる
観劇の前後には、嬉しいサプライズが待っていました!SS席で観劇された皆様に、お土産が渡されたのでした。チケットに“お土産付き”とあったので、最初は何だろう?と気にはなっていたのですが、当日、私はすっかり失念して帰ろうとしていたのでした。入場のときに受け取り忘れた方には、ちゃんと、帰り道でも案内されていて、もれなく行き渡るような配慮がとても嬉しかったです。
小さな箱の中身は…エコカイロです!グッズショップで販売されていたのはピンク色で可愛らしいものでしたが、お土産は、非売品です。二代目の18歳のメモリアルロゴが付いていて、色もエコな感じのグリーンでした。
再利用できるということでしたが、何となくもったいなくて使えなかったのですが、私が2回目に観劇をした日はとても寒くて…銀座通りを歩きながら、いただいたばかりのカイロを使うことにしました。ぬくもりを求めて中の金属をポキッと鳴らすと…!!見る見るうちに泡が立ちこめ、じーんわりとしたほどよい暖かさが伝わってきたのでした。
今さらですが、このメモリアルロゴを改めて見ると…。女形の二代目と、∞(無限大)の組み合わせになっていたのですね!
(つづく)
2 月 10, 2010 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2010/02/09
「美しき華」inル・テアトル銀座⑩~うっとりしたままフィナーレへ~ by工藤ちはる
「ウィズインアトラクション」の曲が終わると、会場が真っ暗になりました。スポットが客席の端のほうを照らすと、その辺りから歓声が沸きあがりました。二代目が、客席から登場です!
右側がオレンジ、左側が青で、間がグラデーションになっている着物に、大きな髪飾りを付けた下髷(したまげ)の髪で、黒いショールを小道具に、大人の妖艶さをただよわせながら舞っていました。そのまま、客席の間を通りながら舞いを続ける二代目に、近くのお客様たちは小さな歓声を上げたり、拍手を送ったり…感激している様子が伝わってきました。
舞台の際(きわ)の階段での舞いが終わると、段上に上がっていきました。舞台の背景には、大きな蝶がゴージャスに光り輝いています。光の演出は素晴らしく、そのまま舞い続ける二代目を、まばゆい光が包んでいきました。眩暈(めまい)がしそうなほどのオーラを放つ二代目に、会場からは拍手喝采、思わず「太一!」と掛け声も聞こえてきました。
光の中へ二代目が吸い込まれたかと思うように曲が終わると、続いて座長と奈々さんが登場して、夫婦で息の合った相舞踊をみせてくれました。そして、朱雀の全員と友貴くんが入れ替わるように登場して、群舞です。
いよいよ、最後でしょう。二代目が着物はそのまま、髪型を愛らしいお姫様のようなカツラに替えて再登場し、華やかなフィナーレの群舞へと場面が流れていきました。
うっとりと美しさに酔いしれた1時間でした。うっとりしながらも、ときにはワクワク楽しかったり、悲しかったり…場面によって様々な情景が思い浮かび、全体がひとつのストーリーを紡いでいるかのようでした。18歳になった二代目の新年の舞いは、期待を裏切らない、いえ、ますます未来への可能性を示唆しているかのようでした。“早乙女太一”という歴史を刻んでいくその1ページを、同じ空間で堪能できた幸せを噛みしめながら会場を後にしたのでした。
(つづく)
2 月 9, 2010 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2010/02/08
「美しき華」inル・テアトル銀座⑨~「桃源郷」から「彗星伝説」へ~ by工藤ちはる

二代目が羽ばたくように舞った「青い影」が終わりました。うっとりとした余韻を残す中、階段の上から、友貴くんが大きな白い髪飾りのポニーテールで登場し、扇を手にした女優陣との舞いが始まりました。鳥のような蝶のような群舞の中で、友貴くんが袖をパタパタと振りながら可憐に舞う姿は、とても愛らしかったです。
曲が変わり、黒い影が覆いかぶさるように黒装束の男優陣が登場します。そこに、黒い衣装に大きな緑のマントをひるがえしながら、座長が現れました。迫力のある大きな動きに包まれたまま、友貴くんと女優陣が消えて行き、やがて黒い軍団も去っていきます。
背景が白い布で覆われ雪原のような趣に一転すると、もの悲しいメロディが流れてきました。「アランフェス」です。白い着物を着た二代目が、悲しげな表情で登場しました。愛する者を失ったのでしょうか、切ない表情で肩を震わせながら涙をこらえている姿に、観客の涙が誘われました。

この後に展開するのは、パンフレットによると「桃源郷」の世界です。男優陣と女性二人が傘を手に、テンポのよいJポップ(英語で「桃源郷」を意味する「シャングリラ」でした)で、皆さん笑顔の群舞です。会場から手拍子が沸き起こり、まるで温泉旅館で大衆演劇を楽しむような気楽さで楽しめました。
曲が変わり、座長が登場します。男女優陣との群舞をはさみ、座長ひとりが舞台に残り、演歌でしっとりと舞いました。

場面は「彗星伝説」に展開し、友貴くんが登場します。白い羽の扇を手に、大きく舞う友貴くんは、淡いグラデーションの着物を着ていました。かつて二代目が着ていたものです。ティアラを付けた黒髪も、二代目がかぶっていたものとよく似ています。ミニ太一…と思いきや、二代目とは違う魅力で舞う友貴くんなのでした。友貴くんと同じ白い羽を手にした女優陣との群舞でしたが、流れに乗って友貴くんが去り、二代目が登場します。
二代目は、淡く大きめの配色のグラデーションに、黒いポニーテール。やはり、ティアラのような髪飾りを付けていました。榊を手にした男女優陣と共に、流れる星を思わせるような、息の合った「ウィズインアトラクション」の群舞が繰り広げられました。二代目の扇子を巧みに使った技が光ります。
(つづく)
2 月 8, 2010 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2010/02/03
「美しき華」inル・テアトル銀座⑧~「美の扉」開く~ by工藤ちはる
オープニングのBGMがフェードアウトすると、第2部舞踊ショーの緞帳がゆるゆると上がりました。暗闇の中に、舞台中央の大きな階段がぼんやり浮かんでいます。最上段に一筋の光が降り注ぎ、鮮やかな紫と赤が印象的なグラデーションの着物に身を包まれた二代目が現れました。
ゆるやかに流れてきたイントロは、「This is My Life」。…二代目にとって、ひとつの出発点と捉えられてきた曲です。14歳の二代目が、初めて大舞台に羽ばたいたときの門出の曲であり、また浅草大勝館が幕を閉じたときのフィナーレを締めくくった曲でもあります。その後も、「蒼伝説」やディナーショーなどで、一連の舞踊の最後、クライマックスに組み込まれ、観客それぞれの心に響く曲であり、二代目の舞いでした。その曲が、第2部舞踊ショーの最初に登場したのですから、新鮮な驚きと嬉しさがこみ上げてきました!「歌うこと、それが私の人生」と歌い切るシャーリーバッシーの歌声が、二代目のしっかりと未来を見据えた瞳を輝かせていました。
大階段がモーゼの十戒よろしく、左右に割れて、二代目がその奥へと消えていくと、曲は「SPEED」に。扇を手にした二代目を取り囲むように、しゃなりしゃなりと揃いの白い紋付を着た劇団朱雀の男女優陣が勢ぞろいします。虹色の二代目を中心に正座をして、全員そろってゆったりとしたお辞儀をするのですが、そのアップテンポな曲と古典的な所作のミスマッチさが贅沢で、何とも華やかでした。その後、扇を手に、二代目を中心とした、きりっと気持ちが引き締まるような群舞が繰り広げられました。
続いて、華やかな衣装の奈々さんがふんわりとした羽織を小道具に舞っているところに、男優陣の群舞が加わり、舞台は盛り上がりました。
赤系を中心とした照明が落ちて、青い闇が広がると、波の音が聞こえてきました。曲が変わり、「青い影」です。二代目は大階段の中腹から、大きな白い羽の扇を手に、まるで眠りから覚めた白鳥のように優雅に舞い始めたのでした。青い照明の中、淡い色調の着物に黒い長髪がクールな雰囲気です。それなのに、二代目が醸しだすのは、甘く優しい桃色を想像させるような乙女心なのでした。まさに、パンフレットに出てくる言葉「“早乙女太一”という奇跡」を目の当たりにした感覚でした。
(つづく)
2 月 3, 2010 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2010/01/28
「美しき華」inル・テアトル銀座⑦~髪型いろいろ~ by工藤ちはる
第1部が終了すると、二代目が現代風の男顔の化粧から、白塗りの女形へ変身するまでの30分間が休憩時間となります。ファンクラブブースやグッズショップに立ち寄ったり、生け花を愛でたり、着物タペストリーの前で写真を撮ったり、カフェで一息ついたり…、皆さん思い思いの時間を過ごしていました。
私は、パンフレットの香盤表を見ながら、改めて第1部の各シーンを思い返していました。二代目の舞いと共に印象に残っているのが、衣装であり、カツラでした。パンフレットの左ページに目を移すと、第1部でのカツラだけでも3人の達人たちが手がけていることが判り、それぞれを思い出してみました。
まず、バレエを踊る時は、優しいクリーム色がかった茶系でした。片方のサイドに数本の白い羽が付いているのが、ポイントです。そのサイドからバックにかけて、細い編み込みを伴ってうねるようなスタイリングがほどこされていて、白い衣装と共に、天使のたおやかさをかもし出していました。
その次のシーンでは、一転して濃いグレーの髪形になります。旗を使った大きな舞いと黒い衣装で、力強くかつセクシーな悪魔を演じていました。途中で、さらに変化した二代目の髪形は、黒と白のツートーンになります。毛先を外向きに遊ばせたスタイルで、二代目の激しい舞いが、さらに迫力を増していました。
タップダンスでは帽子をかぶっていました。その下は自分の髪型です。帽子から少し出た前髪やサイドの流れが毎回違っていましたが、どこを向いていても素敵でした!
後半になると、流浪の戦士はワイルドさのある茶系の長髪で、風の中で髪の束がもがきあうような感じで動いていました。光の戦士に変身すると、金色の長髪に。片方のサイドを大きな髪飾りでまとめたすっきりしたスタイルで、風になびくサラサラヘアが魅力的でした。
第2部舞踊ショーでの日本髪や着物も、どんな新作を見せてくれるか、楽しみになってきました!
(つづく)
1 月 28, 2010 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2010/01/27
「美しき華」inル・テアトル銀座⑥~新ヒーロー誕生~ by工藤ちはる
第1部舞踊ショーは、二代目の天使と悪魔の2面性のある舞いと、友貴くんの棒術冴える舞いを堪能したあと、タップダンスで前半が締めくくられました。
タップダンス後、ちょっとしたサプライズ“お年玉”企画で二代目とSAROさんのトークがあるのですが、これが毎回アドリブで、楽しそうでした。ひととき話をして時間が来ると、「では、そろそろ行きますか。」とSAROさんが舞台袖を見やりながらうながすと、二代目の「まだまだこの後も続きますので、皆さん、どうぞごゆっくりお楽しみください!」という挨拶で舞台は次の場面へ続行していきます。
後半は、赤いドレスをまとった女性ダンサーたちの華麗なダンスで幕が上がりました。バレエのような、社交ダンスのような…鈴花ゆいちゃん、玲奈ちゃんもいつもの白塗りと違ったメイクで、宝塚歌劇の娘役たちの群舞さながら、のびやかに舞っていました。
そのあとは、まるでロールプレイングゲームの世界に迷い込んだような感覚でした。傷ついた戦士(鈴花奈々さん)が仲間(早乙女弘河くん、僚くん)に助けられながら登場しますが、やがて、闇の軍団に取り囲まれて…。世の中は、悪に支配されているようでした。
二代目扮する流浪の戦士が荒野に現れますが、暗闇をさまよううちに、悪の軍団に出くわし、翻弄され…絶望の中でもだえ苦しんでいました。
そこに、光の精(あゆみちゃん)が蒼い小瓶を手に現れます。そして、傷ついた戦士を選ばれし者とし、光の剣のある天上へと誘(いざな)うのでした。
悪の軍団は、JAE(ジャパンアクションエンタープライズ)のメンバーを始め、朱雀の男優陣、そして先ほどは赤いドレスで優雅に舞っていた女性ダンサーも混じって、全員が黒い装束で動めいていて、その全体のおどろおどろしい動きは、とどまるところを知らずに暴れる巨大怪物のようでもありました。
二代目の早替わりは目を見張るようでした。黄金の衣装に身を包み、金髪をたなびかせた光の戦士となった二代目は、光と闇のコントラストの中で、悪の軍団を相手に壮絶な戦闘シーンが繰り広げていくのでした。
(つづく)
1 月 27, 2010 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2010/01/16
「美しき華」inル・テアトル銀座⑤~お年玉~ by工藤ちはる

「美しき華」1月6日の初日公演では、テレビ局各社の取材陣がカメラをまわしていました。この日の公演の様子や二代目のインタビューなどが、テレビや新聞の芸能ニュースで取り上げられていましたので、ご覧になった方も多いと思います。また、某番組の密着取材もありましたので、オンエアーを楽しみにしていましょう!
たまたま観たテレビのインタビューで二代目(パーマをかけた新しい髪型がすてきでした)も言っていたとおり、今回の公演では、「“お年玉”ならぬ、お正月ならではのサプライズ」があります!SS席のお土産のことかしら?…も、嬉しいのですが、それだけではありませんでした!お土産は全員なのですが、一部の当選者の方に…何があるのか?!これから観劇される方は、どうぞお楽しみにしていてください。
私にとっては、第1部の舞踊ショーそのものがサプライズの連続であり、“お年玉”でした。18歳になった二代目の、“男”を感じさせる舞いの数々…第1部の前半を構成するバレエやタップを基調としたダンスに、二代目の新たな可能性を再認識しました。2008年新春公演の品川クラブeXでも、洋装でのバレエやタップが披露され、ライブハウスは大いに盛り上がったのは記憶に新しいところですが、今回のような大劇場では初挑戦となります。長い手足と恵まれた体躯で、二代目はしなやかに優雅に、時には力強く…様々な表情をみせながら、大きな舞台の中で光と音に包まれながら舞っていました。
タップダンスでは、SAROさんとの競演が見事でした。見事なうえに、二代目には改めて驚かされました!ステップなどの技もさることながら、ちょっとした身のこなしがセクシーで…明らかに2年前の品川や、去年の青山でのタップダンスと比べると、斜め具合の角度や向き、動きそのものが変っていて…何と表現したらいいのか難しいのですが、とにかく、飛躍的に進化していたように思いました。昨年出演した「Missing Boys」で、世界で活躍するタップダンサー熊谷和徳さんを、毎日目の当たりにしていた効果もあるのでしょう。一つ一つの経験を、余すことなく見事に吸収している二代目の才能と努力に感銘を受けた第1部舞踊ショー前半でした。
(つづく)
1 月 16, 2010 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2010/01/14
「美しき華」inル・テアトル銀座④~幕開け~ by工藤ちはる

初日の昼の部開演の15分ほど前。会場にはお客様が続々と入りつつある頃、お祝いの花で埋め尽くされた楽屋の入り口にある神棚の前で、手を合わせて公演の無事と成功をお祈りしている二代目の姿がありました。ちょうど、集合の合図もかかり、出演者やスタッフが全員廊下に出てきて…恒例の「がんばるぞ!」「オー!」が始まろうとしていました。
スペースがあれば円陣を組むところですが、人数も多いので、今回は廊下にズラッと整列です。藤榮さんが「頑張っていきましょう」という内容の挨拶のあと、「それでは、皆さん!」と手を前に伸ばすと、皆もそれに合わせて、片手を差し出しました。一段大きな声で発したのは、「がんばるぞ!」ではなく…、「さおとめぇー!」、そして全員の「太一!」という唱和でした。
拍手しながら三々五々、全員が散らばって行く中、「いいかけ声でしたね。」と近くにいたスタッフに声をかけると、「“太一”だから、かっこいいんだよ。俺の名前じゃ(長すぎて)サマにならないから。」とのこと。なるほど二代目、名前もさすが、です(笑)!
それから間もなく、新春特別公演「美しき華」、第1部舞踊ショーの幕開けとなったのでした。
(つづく)
1 月 14, 2010 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2010/01/13
「美しき華」inル・テアトル銀座③~パンフレット~ by工藤ちはる
グッズ売り場でのこの日の売れ筋は、何と言っても「パンフレット」でしょう!着物のお二人がちょうど手に取っている場面に遭遇しました。
昨年の晩秋に浅草ロケでこのパンフレット用に撮り下ろされた写真の数々。この1冊は、まさに写真集のようで見応え十分です!素顔の写真の他、女形のショットもありますし、稽古風景の真剣な眼差しもしっかり収められています。
劇団朱雀の座員プロフィール紹介の他、今回の「美しき華」で共演しているダンサーの皆様のプロフィールもあります。
何より嬉しいのは、巻末にある、舞台構成の一覧表…とでもいうのでしょうか、楽屋では「香盤表(こうばんひょう)」と呼ばれているものが掲載されていることです。第二部舞踊ショーでのシーン名や出演者がわかるようになっています。是非とも、観劇のお供に、また今回ル・テアトル銀座に足を運べなかった方へのお土産にいかがでしょうか?香盤表を眺めているだけで、二代目が舞う姿がまぶたの裏に浮かび上がってくるかもしれません。
(つづく)
1 月 13, 2010 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2010/01/12
「美しき華」inル・テアトル銀座②~グッズ~ by工藤ちはる

エントランスホールの左右両側に、グッズ売り場が設けられています。吹き抜けになっている空間いっぱいに二代目ワールドが広がり、新春公演らしいディスプレイに心が沸き立つようです。
まず目に飛び込んできたのは、右側の売り場にある、お正月ならではの「福袋」、4,000円。中には8,000円相当の商品が入っているということですから、かなりお得です!
左側の売り場に目を向けると、お馴染みの和菓子類の並びに新商品を発見しました!イラスト調の女形と素顔の二代目がストラップとなってお目見えです。その手前にあるハート形のピンク色の物体…何だろう?とよくよく見れば、「エコカイロ」とのことです。中に入っている金属チップを曲げると放熱し、何度も使うことができるという優れもの。まさに、今の季節の必需品!しかもエコですから、地球にも優しいのです。
ABISTEとのコラボレーションにより数量限定で発売されているキーホルダーとストラップも、ピンクのストーンが可愛らしくキラキラと光を放ち、目を惹きました。特に、このミニブタストラップは、「プレゼントしたら結婚が決まった、彼氏ができた、仕事がもらえた」などと、雑誌やブログなどで紹介されている、今人気沸騰中のラッキーアイテムということです!限定品には二代目のロゴが入っていますので、さらに幸運パワーアップしそうです!
新作は、まだまだあります。お守りとシュシュは、それぞれ赤と青の2色がありました。お守りは、二代目18歳の記念となる品でもあり、裏側には「18」という数字が意匠として目立っていました。
その他、人気の二代目の生写真ラックなどなど、二代目づくしのグッズ売り場なのでした。
(つづく)
1 月 12, 2010 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2010/01/11
「美しき華」inル・テアトル銀座① by工藤ちはる
皆様、新年をいかがお迎えでしたか?今年も二代目の活躍を応援しつつ、皆様にとって素晴らしい一年になるよう、お祈り申し上げます。
さて、1月6日から始まったル・テアトル銀座での新春特別公演「美しき華」。初日の公演には、着物をお召しになったお客様もいらっしゃり、華やかでした。
ル・テアトル銀座の会場入り口のある3階でエレベーターを降りてすぐ目の前にあるのは、ファンクラブ・ブースです。二代目の大きな幕がお出迎えです!
グッズ売り場が並ぶエントランスを通り、エスカレーターで上がった客席に向かう途中のホールでは、人気の華道家、假屋崎省吾さんによる大きな作品が私たちを迎えてくれました。生け花のほか、昨年末のディナーショー(ニューオータニ高岡)からお目見えした赤い着物タペストリーも展示されていて、フロア全体が新春モードに彩られていました。

假屋崎さんの大胆な構造をした作品は、全体を鑑賞するのも迫力がありとても素敵ですが、近づいて見ると、珍しい色の蘭などが生けられていて、その色彩の重なりがとても優しく、それぞれの部分だけ切り取ってもひとつの芸術を感じることができました。
開演までの時間や休憩時間など、花を愛でながら過ごすひとときは、新年への気持ちの切り替えに安らぎを与えてくれました。そして、この華たちに競合するであろう二代目の「華」を、今年もまた観ることができる幸せをしみじみと感じるのでした。
(つづく)
1 月 11, 2010 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2009/12/31
年の瀬に… by工藤ちはる
今、ブログの原稿を書いているのは、12月31日です。あと数時間すると、2009年も終了します。二代目は、NHK紅白歌合戦のリハーサルをしている頃でしょうか。
執筆中のBGMは、「蛮幽鬼」のサントラ版。最近のマイブームのひとつに、この曲を聴きながら併せて戯曲(シナリオの本)を読む、というのがあります。脳裏に様々なシーンが蘇るので、素敵な時間が過ごせるのですが、今は筆が進まなくなるので、戯曲は封印しています。
さて、今年の二代目の活躍は、1月の青山劇場での新春特別公演「わらべうた」から始動しました。
2月は、大阪・新歌舞伎座の「早乙女太一特別公演」で、歴史ある大阪なんばでの新歌舞伎座のさよなら公演で座長を務めました。
「千年の祈り2009」ツアーを何箇所かで公演した後の4月には、赤坂ACTシアター1周年記念公演となる「Missing Boys」。ここで二代目は初の現代劇で、尾崎豊さんの歌も披露しました。同年代の仲間もでき、楽しい時間を過ごしながら一回り成長した二代目を感じました。
「Missing Boys」大阪公演の後は、続く「千年の祈り2009」全国ツアーを敢行。
7月は、名古屋・名鉄ホールで新生「わらべうた」が上演されました。
さらに「千年の祈り2009」ツアーで日本各地を回り、8月中旬に北陸の「日本元気劇場」の杮落とし公演に出演した後、本格的な「蛮幽鬼」の稽古に入りました。その間、劇団朱雀は熱海の芸妓見番での公演でした。
9月24日前後は、熱海でのお誕生日公演とバースデー・イベントが盛大に開催されました。
そして、9月末にはいよいよ新橋演舞場での「蛮幽鬼」の公演が始まりました!10月、11月と、梅田芸術劇場公演まで「蛮幽鬼」の舞台に立ちながら、演舞場の休演日には、劇団朱雀の公演先である佐倉の湯ぱらだいすに出演していました。
12月に入ると、全国のホテルでのディナー・ショーと、2010年新春公演の稽古です。
その他、これら舞台出演やツアーの合間をぬって、NHK・BSの「ごきげん歌謡ショー劇団」のレギュラー出演や、各種雑誌の取材、テレビ番組収録などをこなしました。
目まぐるしく過ぎた2009年、可能な範囲で二代目の活躍をこのブログでお伝えしてまいりました。2010年も同様に、ブログを通して二代目を応援していきたいと考えておりますので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
紅白で二代目を見ながら、よいお年をお迎えください。
12 月 31, 2009 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2009/12/30
イヴのディナーショー⑥ by工藤ちはる
ショーが終わり、しばらくうっとりと余韻を楽しみたいところですが、アナウンスで、二代目が送り出しをしていることが告げられました。
ホテルのショーのいいところは、1000人規模の大劇場ではないので、いつもより近くで二代目とご挨拶ができるところでしょう。
ひとりひとりに笑顔を向けながら挨拶し、送り出しをしている二代目を見ると、改めて、背が伸びて一回り成長していることがわかりました。背が高くなると女形は難しいのかと思っていましたが、なんのなんの!この長身だからこそ長い手足が大きく動くので、舞台上での着物やスポットライトがより映えて、大きな会場の隅々までその魅力が伝わるのだと思いました。
来年の二代目は、どのような飛躍を見せてくれるのでしょうか…今から本当に楽しみです!
会場の外には、グッズショップとファンクラブブースが並び、来場された皆様は、今年最後の品定めをしていました。また、会場の前に飾られていたツリーを改めて見ると、生木でした!ここで着飾ったお客様たちが記念撮影をしあっているのは、とても華やかでした。
ご来場された皆様は、二代目の素敵な舞いと笑顔に、思い出深いクリスマス・イヴを過ごされたことと思います。私のレポートではカバーできなかった部分もたくさんありますので、是非、皆様の思いのたけを、レポートにしてお送りください!…その際は、ハンドルネームの記載もお忘れなきよう、お願いいたします。
12 月 30, 2009 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
イヴのディナーショー⑤ by工藤ちはる

紅白のニュースの後、さらにショーは続きます。
京都・嵐山の染め師、奥田祐斎先生の新作でしょう。華やかな色彩の着物をまとった二代目が幻想的な女形を舞いました。それに続くように、今度は友貴くんが淡い祐斎カラーの着物で女形を舞いました。早乙女弘河くん、僚くんとの相舞踊です。扇を巧みに使った、友貴くんが得意のフラメンコ調の舞いでした。

曲の終わりに、友貴くんが白い格子の前に立つと、一気にパネルが反転して…赤い枠の格子と共に現れたのは、赤と白の大胆な切り替えの柄の着物を着た二代目でした!白から赤へ…遊郭の様相を呈し、より華やかな世界へと私たちを導いてくれました。
そして…「夜桜お七」のイントロが流れてきました。
二代目に続き、朱雀の男女優陣が勢ぞろいすると、いよいよフィナーレが近づいていることがわかりました。
曲の途中で、座長と奈々さんが登場し、二人の相舞踊です。…そういえば、今日は奈々さんの舞いをここで初めて観ることができました!そっと背中に回した座長の手に、寄り添うように舞う奈々さん…夫婦の絆をしっかりと感じました。
全員の扇がシャッと翻(ひるがえ)り、「夜桜お七」が終わると、とうとうエンディングです。男女優陣の挨拶から、座長・奈々さん・友貴くんのご挨拶。
そして、赤い一輪のバラを手にした二代目が登場して、客席に降りてきました。加賀でのレポートにもあったように、ゆっくりと周囲に優しい眼差しを投げかけながら歩を進め、途中、ひとりのお客様にバラを手渡して舞台に戻っていきました。そして…ショーの幕が閉じました。めまぐるしく、様々な表情の二代目の魅力を余すことなく堪能できたひとときは、あっという間に過ぎていきました。
(つづく)
12 月 30, 2009 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2009/12/29
イヴのディナーショー④ by工藤ちはる
二代目とMCのお二人が会場を去ると、続いて、男女優陣による扇を用いた舞いが繰り広げられました。
その後、今度は柔らかい色の羽織で、長髪を後ろで束ねた優しげな二代目の立ちの舞いです。会場内を歩いて後方の特設舞台で、きりりと決めのポーズ。羽織をするりと脱ぐ姿を、至近距離でじぃっと見入るお客様たちは身じろぎひとつしていませんでした。

続いては、二代目の弟、友貴くんの登場です!ここからは二代目と交互に、友貴くんが頑張ります。まずは女形で、鈴花ゆいちゃん、玲奈ちゃんと3人での相舞踊を。切れのよいキビキビしたテンポで小気味よく舞っていました。
しっとりした曲に替わると、再び女形に早着替えをした二代目が、「石狩挽歌」を、優雅に。
一転して元気のよいB’Zの曲になると、漁師姿の友貴くんが現れました。会場の手拍子に合わせて男優陣とのクルクルと素早い群舞が繰り広げられていましたが、途中で舞台を降りて、後方の特設舞台へ。ここでもクルクル舞っていたのですが、なにぶん、まだ小さめサイズなので、少し離れたお客様たちは手拍子をしながら立ち上がって、背伸びをして…一生懸命に舞う友貴くんを一生懸命に観ようと頑張っていらっしゃいました。
曲が終わり、手拍子が拍手に変わると、ここで司会者が登場し、重大発表がありました。なんと、二代目が今年3年連続でゲストとして紅白歌合戦に出場するという、ビッグニュースです!二代目の公式サイトでのトップページにお知らせが出ていますので、時間などチェックしてみてください。大晦日を二代目の女形の舞いで締めくくれるなんて…今年もよい年越しができそうです!
(つづく)
12 月 29, 2009 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2009/12/28
イヴのディナーショー③ by工藤ちはる
会場の照明が落ちて、イントロのメロディーが流れてきました。改めて舞台上に注目すると、白い格子パネルが、何枚か前後左右にランダムにセットされています。障子を思わせる、「和」のテイストです。
ショーは、二代目の「さのさ」から始まりました!黒の紋付をきりっと粋に着こなした芸者姿の二代目が登場すると、会場からは拍手と歓声があがりました。しばし一人舞踊のあとは、劇団朱雀の男女優陣が黒の紋付で勢ぞろい、圧巻でした。男女4人ずつ…ですが、それぞれ一人ずつ、男性が女形を、女性が立ち役をしているのがお分かりになったでしょうか?
曲の途中で、早着替えをして淡い色調の着物をまとった二代目が登場し、群舞に加わりました。華やかなオープニングに、会場中がふわっと沸き立つようでした。
続いて、座長がしっとりと「凍て鶴」です。途中で会場内に降りてきて、客席の合間をぬいながら、後方にある小さな特設ステージでの舞いが披露されました!この演出は、広い会場ならではで、後方のお客様も大満足です!
座長が舞い終わると、司会者2名が舞台上に現れ、座長のご挨拶と、ちょっとしたやり取りがありました。この間、二代目はどんな変身をしているのだろう…とドキドキしながら座長の温かいトークに聞き入っていました。
さて続いては…袴姿に短髪の二代目が、「黒田節」です!長刀を手に、優雅に凛々しく、自在に操る姿に没頭していると、途中で曲調が変わり、太鼓と男優陣が現れました。二代目も長刀を太鼓のバチに持ち替え、中央の太鼓に向き合いました!二代目の太鼓を連打する姿は、とても美しかったです。長い腕がしなやかに舞っているようでした。

そしてまた、長刀での剣舞です。男優陣の力強い太鼓の音色と、二代目の息をつかせぬ早業で、会場の空気はミクロの波長で覆われました。
終わると…再び司会者が登場し、二代目にマイクを渡します。はぁはぁと息を切らせた二代目から、途切れ途切れの、ご挨拶。これがまた、緊張感あふれた殺陣の直後の臨場感に溢れ、大喝采となったのでした!
(つづく)
12 月 28, 2009 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2009/12/27
イヴのディナーショー② by工藤ちはる
シェフ特製のクリスマス・フルコースディナーもデザートに差しかかる頃、会場内のアナウンスで、20時からのショーの開始が伝えられました。お食事を終えたお客様は、三々五々、お化粧直しをしたり、ロビーのファンクラブ・ブースやグッズ売り場でお買い物を楽しんでいらっしゃいました。
会場入り口にはタペストリーが飾られており、いつもながらの、記念撮影スポットとなっていました。真っ赤な着物の柄で、お祝いムード満点でした。

ファンクラブ・ブースでのこの日の売れ筋は、何と言ってもカレンダーです!女形と素顔の2種類あります。どちらにしようか、見本をめくりながら迷いあぐね、結局それぞれお買い求めになる方が多かったそうです。
グッズ売り場での私にとっての新作は、花魁姿の二代目の化粧箱が美しい「まんじゅう」でした。大き目のおまんじゅうが10個入って1,000円。早速、職場へのお土産にしました。
その他には、先月、梅田芸術劇場で蛮幽鬼を観たときに発見した「ミニ・タオル」もありました!人気のマフラータオルと同じ柄で、黒を基調とした白とピンクの2色組みとなっています。
そうこうしているうちに、いよいよ、ショーの時間がやってきました!
(つづく)
12 月 27, 2009 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2009/12/26
イヴのディナーショー① by工藤ちはる

12月2日、ロイトン札幌で幕を開けた2009年のホテル・ディナーショー。最後のお披露目は、12月24日の東京ロイヤルパークホテルでした。
私は9月の熱海でのお誕生日公演からしばらくの間、二代目の女形の舞いを観ていなかったので、とても楽しみにこの日を待ちました。高岡のニューオータニをご覧になった方から、「太一くんの舞いがより優雅になっているようでした。」というコメントをいただいていたので、18歳になって3ヶ月目の二代目の変貌ぶりを想像しながら、会場に向かったのでした。
東京メトロの水天宮前駅を降りると、改札口からすぐのところに、ホテルの地下エントランスがありました。正面玄関ではありませんが、ここもすっかり、しっかりクリスマス・モードです!
とはいえ、このホテルは成田空港からのアクセスがよく、またビジネス街も近いことから、クリスマス・イヴのこの日も、国内外のビジネスマンたちが忙しそうに闊歩しているのでした。
地下鉄の改札から直結したエントランスを通ると、すぐ目の前にエスカレーターがあり、二代目のショーの会場へのアクセスが案内されていました。エスカレーター沿いも、クリスマス・カラーです!皆様、ワクワクしながらここを上がっていったのでしょう。
そのまま宴会場のある3階まで上がると…広いロビーにはお洒落をしたお客様が、お友達やご家族などと談笑をしていて、ほんわかとした暖かいムードが流れていました。
(つづく)
12 月 26, 2009 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2009/12/07
「蛮幽鬼」大阪公演③ by工藤ちはる
梅田芸術劇場は、縦方向に空間が広がる劇場でした。新橋演舞場とは違った会場設計に、どのような演出が施されているだろうと、期待に胸が躍りました。長い花道がないのですが、舞台の下手と上手の両方に、プチ花道とでもいうような数メートルの通路があります。ここのスペースをどう活用するのかしら、などと考えるのは楽しいものでした。刀衣やサジが走り去るシーンや、帝が牛車で登場するシーン、浮名が遊女たちと戯れるシーン…。グッズショップで購入した「戯曲」を斜め読みしながら、新橋演舞場で観た花道シーンを脳裏によみがえらせながら、開演時刻を待ちました。
オープニングの音楽が鳴り始めました。
東京公演で長い花道を使ったシーンのいくつかは、プチ花道を使う分、セリフ回しや間合いの変化が新鮮でした。また、スピード感や時間をかけて歩くことが必要なシーンは、客席を通り抜けて行く演出となっていました! 上手側、下手側の通路を効果的に使い、空間や時間を感じることができました。私は1階中央通路沿いの席だったのですが、何より、すぐ近くを、刀衣が、飛頭蛮が、サジが通るのですから、期待以上の演出に、大興奮でした!
恒例のコール&レスポンスのコーナーも、時事ネタが関西バージョンとなっていて、笑いと共に盛り上がっていました。あとは…もう最初から最後まで食い入るように観劇していました。
一緒に観劇した人が気づいて教えてくれたのですが、小道具も、少し変化があったようです。例えば、浮名が縄を切るハサミがカニになっていたなど。…私には気づけませんでした。あぁ、できればもう一度観たい! …という思いを残しつつ、帰りの新幹線で「戯曲」を読みふけっていたのでした。
12 月 7, 2009 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2009/11/29
「蛮幽鬼」大阪公演② by工藤ちはる
11 月 29, 2009 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2009/11/27
「蛮幽鬼」大阪公演① by工藤ちはる
11月24日(火)、晩秋の大阪・梅田は雲に覆われていましたが、その分暖かく、クリスマスムードに浮き立つ人々で賑わっていました。「蛮幽鬼」の大阪公
演が観たい一心で乗り込んだ私は、街の雰囲気にも盛り上げられ、劇場が近づくにつれて小躍りしたい気分でした。
梅田駅を阪急線の高架沿いに歩いていくと、アプローズタワーという高層ビルがあります。梅田芸術劇場を始め、ホテル阪急インターナショナルが入っていたり、毎日放送(MBS)も隣接している複合ビルです。高架側のエントランスから高級ブティックが並ぶアーケードを抜けようとしたら、コンコース中央に聳え立つ大きなクリスマス・ツリーが出迎えてくれました。
梅田芸術劇場側のエントランスは紅葉に彩られ、オープンテラスのカフェがあり、とてもいい雰囲気でした。劇場入り口には、待ち合わせをする人、当日券の問い合わせをする人など、たくさんのお客
様がいて、その人たちをかきわけつつ、いざ、劇場内へ!
(つづく)
11 月 27, 2009 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2009/11/20
「蛮幽鬼」気分は大阪へ! by工藤ちはる
「蛮幽鬼」大阪公演は、11月9日(月)に梅田芸術劇場で初日を迎えました。
「もうめっっっちゃ、よかった!怖くて可笑しくて、かっこよくて、泣けて…」「太一くん、テレビでは女形のイメージが強かったから、男らしい演技しはるなぁと感心したわ」などと、観劇した友人から大絶賛の声を聞くにつけ、当初は予定をしていなかったのですが、やはりこれは観ておかなければ!と、スケジュールを調整することにしました。
チケットをどうしようか…と思いましたが、「蛮幽鬼」の公式ウェブサイトを見ると、当日券は毎公演販売するようです。また、各プレイガイドでも日程によっては良席があるということも聞きました。
私が行ける日がどういう状況かを確認したくて、インターネットでチケットぴあにアクセスしたら、思いがけなく舞台の写真付きで紹介文を目にすることができました。…気づくの遅すぎる、と言われればそれまでなのですが、改めて、文章でその素晴らしさを味わうことができ、幸せになったのでした。
二代目が紹介されている部分を、抜粋してご紹介しましょう。
「裏切りが裏切りを呼び、悪は単色では収まらない。サジだけでもブラックホールのような人物なのに、彼と渡り合う役人(千葉哲也)まで登場させ、人の心の悪意に底知れない恐ろしさを感じさせる中島かずきの世界観は大きい。そこで観客の目を『痛快』に楽しませるのはもちろん、アニメさながらの殺陣だ。なかでも新感線初参加の早乙女太一が素晴らしい。剣をひとふりすれば剣先が美しい円を描き、ジャンプすれば空中滞在時間が長い。上川は、複雑な感情を抑えた演技で包みながら、座組みを引っ張る。観客のアドレナリンを刺激することにかけては超一流のいのうえひでのりの演出は、厚みのあるストーリーと力のある役者陣に、見事に緩急をつけていく。」
観劇は、千秋楽に近い日程となりそうですが、今からもうその日が待ち遠しくてしかたありません!
11 月 20, 2009 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2009/11/19
「蛮幽鬼」東京千秋楽③ by工藤ちはる
千秋楽は、2階席からの観劇でした。上手側の2階席でしたが、舞台全体、そして場の展開がよく見えて楽しめました。
千秋楽ということで、客席には「蛮幽鬼」リピーターのお客様が多かったようでした。それでも、“コール&レスポンス"のコーナーで、橋本じゅんさんが「今日、初めてというお客様、いますか?」と問いかけると、やはり何割かは初観劇だったようで、説明をしていました。初日に比べると大盛り上がりのこのコーナー、大阪公演ではどんな感じなのかな、と非常に気になりながらレスポンスの渦に身を置いていたのでした。
カーテンコールも何度もありました。最初のカーテンコールでは、近い日程でお誕生日を迎えた山内圭哉さんと千葉哲也さんがバースデーケーキのろうそくを吹き消すというサプライズ・イベントもあり、場内はお祝いムードいっぱいです。
その後も鳴り止まない手拍子に、何度も何度も応えて出てくる出演者に、拍手の嵐!もう終わりかな…と思ったときに、出演者たちがバスケットを手にまた舞台に現れました。中には、「蛮幽鬼」せんべいが!大衆演劇のように、舞台の上から客席に向かって投げられました。これは、会場にいる全員がもらえる数ということで、1階の真ん中くらいから、2階、3階にも出演者が散らばり、「もらっていない人、いませんか~?」と声をかけてくれました。私に手渡してくださったのは、果拿(かだ)の国の“先生”でした。お年寄りの役でしたが、おせんべいを配り終えた後、2階からものすごい勢いで駆け下りていく姿を見る限り、ずいぶんお若いように思えました。
そして、上川隆也さんのご挨拶があり、いよいよクライマックスを迎えたことがわかりました。上川さんの最後の言葉に合わせて、「パン、パパーン!」という弾ける音と共に、金銀のテープが会場を飛び交い、空から降ってきたのでした。出演者も知らなかったようで、皆さん「おぉ!」と声を出して…舞台上も客席も、拍手喝采のまま最後の緞帳が降りたのでした。
半ば放心状態になりながら会場を出ると、そこには大きなトラックが停まっていました。目を向けると…舞台セットの一部です! あのシーンやこのシーン…色々思い出しながら、大阪へ向かって出発する雄姿を見送りました。間口や奥行きが違う梅田芸術劇場では、このセットたちはどのような表情を見せるのでしょうか…。
11 月 19, 2009 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2009/11/18
「蛮幽鬼」東京千秋楽② by工藤ちはる
千秋楽を含め、蛮幽鬼を観た友人から感激のメッセージが届きましたので、ご紹介させていただきます。
まずは、観劇友達のHさん。二代目が大舞台に立つ前から、浅草大勝館はもちろん、佐倉湯ぱらだいすなどに、一緒に行っていました。和太鼓が趣味でもあるアクティブな彼女、「千年の祈り」での太鼓シーンや、中国でのHIDANO修一さんとのコラボ舞台に注目しつつ、二代目を応援してくれています。
「蛮幽鬼、見甲斐があった~! 太一くんの身のこなしに感激!! 殺陣、自分でやりたくなっちゃうわ(って無理だけど…)。そして、堺さんがあんなに動かれるとは、びっくりでした。テレビや映画では頭脳派の役が多いし、ああいう動きをするのを見たことなかったから。あ…でも、結局今回も頭脳派で、さすがだなぁとビックリ、そして感心! 長時間の舞台って、大概どこかしらで観てるほうの集中力も切れたりするところがあると思うけれど…今日は最後まで飽きるところがなかったわ。怖いお話だけど、所々の笑いのセンスもよかったし! 太一くんの鮮やかな青の衣装、トゥーランドットを思い出しました。」
次は、二代目の舞台は1月の青山劇場以来というOさんが、ワインスクール仲間を誘って、観劇してくださいました。
「私も友人も大感動でした。上川さんや堺さんみたいに、劇団から有名になった俳優さんは舞台上の存在感が凄いですね。でも、でも、太一君も負けてなかったです!! やっぱり殺陣は太一くんが一番キレがありました。そして段々と男っぽくなって、素敵に成長しているのが実感できました。お芝居自体も笑いあり、感動あり、歌や躍りもあり、多方面から楽しむことができました。」
喜んでいただけて、私も本当にうれしく思いました。
今後、関西在住の友人たちからも続々と感想が届くと思うと…本当に楽しみです。蛮幽鬼をご覧になった皆様、是非ともファンクラブあてに、感激の声をお寄せください! その際は、ハンドルネームを忘れずにお願いします。
11 月 18, 2009 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2009/11/17
「蛮幽鬼」東京千秋楽① by工藤ちはる
11 月 17, 2009 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2009/11/12
熱海こぼれ話~芸者さん~ by工藤ちはる
11 月 12, 2009 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2009/11/11
18歳バースデーイベント⑥ by工藤ちはる
二代目の挨拶が終わってから、さらにもうひとつ大イベントが待っていました!なんと、ご来場全員の方へのお土産手渡しと、握手です!
ひとりひとりへ、「ありがとうございました。」と挨拶をしながらお土産を手渡し、握手をします。多くの方が、二代目への誕生日プレゼントを持ってきていました。それを受け取りながら、「ありがとうございます。」と、またにっこり。
600名を超えるファンの皆様ですから、最後のほうの方々はずいぶん待つことになるのですが、ウキウキしながらその順番を楽しみにしているようでした。…なかには、最終新幹線の時間があるため、握手をする前に帰らざるを得なくなるお客様もいました。が、そこは事務局が気づいて先に入れてさしあげるなどして、皆様にご満足いただけるよう、配慮をしていました。
二代目が握手を終えるまでのあいだ、Song Ridersの皆さんは会場を出たところで送り出しよろしく、様 子を見ていました。するとファンの皆様の冷めやらぬ熱気が、二代目と仲良しのSong Ridersの4人に向けられ、大盛り上がり。4人を目がけてフラッシュが光ります。その雰囲気を収めようと、反対に、SRがお客様側を写真に撮ったりしていたようでした。
二代目を始めとする出演者、スタッフとも、本当に短い準備期間で、充実したバースデーイベントを創り出してくださっていました。東京に帰ってから、ファンクラブ会報誌の仕事も待っているということでした。ファンの皆様の嬉しそうで幸せそうな顔を見て、きっと安堵されたことでしょう。
東京から日帰りでいらしていたスタッフはもちろん、ファンの皆様、本当にお疲れ様でした!二代目のバースデーの一日、皆様と一緒に素敵なひとときを過ごせたことを、心から感謝します。
11 月 11, 2009 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2009/11/08
18歳バースデーイベント④ by工藤ちはる
ビデオ・メッセージを一通り見終わった二代目に、Song Ridersのアフロさんが質問します。「誰のメッセージが印象深い?」ちょっと考えた二代目は、答えました。「いや…特に。ていうか、Song Ridersのメッセージは要らないでしょ、ここにいるんだし(笑)。」
松本まりかさんが、筋トレの話をしていたのを受けたKGさんが、質問しました。「筋トレの話しだけど、まだやってるの?」今度は考える間もなく、二代目は即答しました。「今は、やっていません。」
そこからしばし、筋トレ談義となりました。二代目に筋トレをコーチしたのは、KGさんだったそうです。いくつかのバリエーションでの腕立て伏せだけなのですが、これを稽古中から公演中まで続けた二代目には、すっかり形のよい筋肉が付いたとのことです。「続ければいいのに。」というKGさんの言葉に、二代目はきっぱりと、「いや、筋肉が付きすぎてもよくないので」と、肩や胸の辺りを指しながら説明していました。なるほど、女形を演じるときのことを考慮してのことでしょう。
二代目のプロ意識を垣間見ることができました。
SRの4人も、納得。KGさんは、「ほんなら、あの鉄アレイで腕だけ鍛えることもできるし、またやり方教えたるわ。」と、ひとまず筋トレの話しを打ち切りました。
続いては、再び、祐也&珠輝コンビの登場です。手には箱を持っていました。祐也くんが説明します。「えー、この箱の中には、劇団朱雀の座員たちからの“二代目の、こんなところを直してほしい”または“やめてほしい”というコメントが入っています。皆に、匿名で書いてもらいました。」
ヒデさんが、抽選をするようにコメント用紙を引き出し、読み上げ…と思ったら、二代目が用紙を取り上げ、みずから音読。そこから、余計なコメントをはさませないようにしたかったのでしょうか、次々と二代目が読み上げます。途中、書いた本人(僚くん)が出てきて二代目の反論に反論したり、なかなか面白いやり取りがありました。
出てきたコメントを羅列しましょう。「どSなところを直してほしい」「プロレスの技を突然かけてこないでください。」「人を実験台にするのはやめてください。」「少年ジャンプは破るものではなくて、読むものです。」…苦笑いしながら「違う、違う」と首を振る二代目ですが、SRの皆さんも笑いながら突っ込みを入れていました。
「急に大きな声で叫ぶのはやめてください。」というコメントのとき、二代目が「えー。そんなこと、しませんよ。」と驚きながら否定していると、すかさずTKさんが「いや、してる。オレ、見たで、楽屋で。」と、そのときの状況を再現してくれたり、座員のコメントが読み終わった後も、こんな感じで、二代目とSong Ridersさんたちの軽妙なトークが続いていったのでした。
(つづく)
11 月 8, 2009 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2009/11/07
18歳バースデーイベント③ by工藤ちはる
Song Ridersの見事なアカペラと会場のファンたちでハッピーバースデーの大合唱があり、ろうそくの火を吹き消した二代目は、まだまだ信じられないという表情でしたが…そこに椅子が並べられると、「あぁ!」とうなずき、「だから、5つだったんだ。」と、ひとりで妙に納得。そう言えば…二代目が送り出しから楽屋に戻るときに舞台の上を通るのですが、誕生日イベントのセッティングの準備風景…特に椅子の方を、不思議そうな顔で見つめていたのでした。二代目の分散注意力は、さすがです。このときすでに、自分以外のあと4人は誰なんだ?と不思議に思っていたのでしょう。
それからの二代目は、すっかりリラックスモード。このSong Ridersのサプライズ登場が、二代目にとって何より嬉しいプレゼントだったように感じました!
さて、4人から「太一、ハッピーバースデー! 俺たちからのプレゼント。」と渡された大きな紙袋をのぞきこむ、二代目。中から出てきたのは、…韓国海苔、韓国海苔、韓国海苔! 「海苔ばっかりですけど…。」と苦笑いしながら二代目が顔を上げると、「好きやろ。でも、違うのも入っとるで。」二代目が、「あった!」と底の方に入れた手を抜き出すと、水色の鉄アレイが握られていました。二代目に筋トレを教えたのは、Song Ridersの皆様だったようです。
さて、祐也&珠輝コンビから司会がSong Ridersに替わり、進行が続けられました。
「まずは、こちらのバースデー・メッセージをご覧ください。」と、アフロさんの合図で全員が後方のスクリーンに注目します。最初は、Missing Boysのバンドメンバーの女の子二人からのメッセージ。続いて、Song Ridersの4人、次にやべきょうすけさん、松本まりかさん、藤本涼さん、Fat Boyくんの4人、最後は中村あゆみさんからの、全部で4編のメッセージが放映されました。普段の二代目の様子や、皆さん仲良く楽しそうな雰囲気が伝わってくるビデオ・メッセージでした!
「これ、いつ撮ったか分かる?」というアフロさんの問いに、「いやっ。ぜんぜん。」
「同窓会のときだよ。」「楽屋の隣の部屋を用意してもらって…」「ばれないように、大変だった。」と、SRの皆さんが説明をすると、「あー! 楽屋に行くまで、時間かかったんですよ、確か。最初、誰もいない女の子たちの楽屋に通されてから…みたいな。(男性の)楽屋に着いたと思ったら、また誰もいないし…。」
Missing Boys同窓会イベントでの楽屋は男性出演者は皆さん大部屋の同じ楽屋だったのですが、スタッフと打ち合わせつつ、色々と隠密行動が取られていたようです。
かくして、思惑通りに二代目に驚き喜んでもらえた、ビデオ・メッセージなのでした!
(つづく)
11 月 7, 2009 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2009/11/06
18歳バースデーイベント② by工藤ちはる
最初の企画は、会場にお越しいただいた約600名のファンの皆様との記念撮影です。客席のエリアごとに二代目とカメラマンが回り、周辺の皆様と「ハイ、チーズ!」。音符マークが可愛い水色のベストを着た橋本カメラマンと一緒に、1階、2階と会場をかけまわりました。ファンの皆様との写真は、ファンクラブサイトにアップされているので、皆様ご覧になってください!
撮影している間は、舞台上の司会二人が場をつなぎます。…が、司会のプロでもなく、台本もないため、少し大変そうでした。それでも精一杯、アドリブで務め上げた二人は、二代目が「ただいま。」と舞台に戻ってくると、「お帰り!」とホッとした表情でした。
次は、二代目の弟の友貴くんと妹のあゆみちゃんがワゴンを押しながらの登場です! ワゴンの上には、大きな大きなバースデーケーキ! 照れもあるのかクールな感じの友貴くんと、こんな(舞台に出る)こともあろうかとお洒落をしてきたあゆみちゃんからお祝いの言葉が贈られると、二代目はろうそくを吹き消す位置につきます。
会場が暗くなると、祐也くんの進行で、「では、会場の皆さん、ご一緒にハッピーバースデーの唄を…」と言い切らないうちに、「ハッピーバースディ・トゥー・ユー♪」と、素敵なテノールの歌声が会場内に流れてきました。
何が起こっているのかわからず、ポカンとした顔の二代 目の目の前に、歌を口ずさみながら現れたのは…なんと、Song Ridersの4人ではありませんか! 薄暗い会場の中で4人にスポットライトが当たると、二代目は、「ぅわっ!!」っと驚きながら腰からくだけ落ちました。ニヤニヤしたり、クールな顔の4人を見ながら、「あーーー!」と大きな声でひたすらびっくりし、「なんでなんで??」と問いかける二代目。
そう、ヒミツの司会者は、祐也&珠輝の他にもいたのでした。Song Ridersこそが、本日のサプライズ・ゲストの皆様だったのです!
(つづく)
11 月 6, 2009 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2009/11/03
18歳バースデーイベント① by工藤ちはる
平成21年9月24日は、二代目の18歳の誕生日でした! 劇団朱雀の公演を終えた熱海市観光会館で、18時からイベントが開催される予定となっていましたが…午後の部の送り出しを終えた時間が17時30分。イベント開始まで、30分しかありません!
司会を務める劇団朱雀の早乙女祐也くんと鈴花珠輝ちゃんも、メイクをして衣装を替えたりと、準備開始です。ただし、二代目にはサプライズということになっているので、見つからない場所で、こっそり、ひっそり…。
本番直前、女形の姿から一転して黒いTシャツにジーンズ、シルバーの靴という出で立ちで楽屋から出てきた二代目。イベントについては、ざっくりとした進行しか知らされていない二代目でしたが、落ち着き払った様子で、黒いロングジャケットを手に、舞台袖でスタンバイしていました。
さぁ、会館の2階席まで埋め尽くされたファンが見守る中、バースデーイベントの始まりです!
舞台中央のスクリーンに、タイトルが映し出されました。オープニングの音楽(マイケル・ジャクソンの「スリラー」)の中、スクリーンが緞帳のように上がり始め、二代目らしき足が見えた瞬間から、会場はキャーッ! という大歓声に包まれました。
スクリーンが上がりきると、予想以上の盛り上がり方だったのでしょう、現れた二代目が驚いたような嬉し顔でにーっこりすると、歓声は一段大きくなり、口々に「太一~~!」「おめでとう!」…と会場は、揺れんばかりでした。
歓声が落ち着くと、マイクを手に、二代目からご挨拶です。
「今日は僕の誕生日ということで、こんなに大勢の皆さんに祝っていただいて、本当に嬉しいです。」
ひとしきり話し終わると、「はて…次は?」という顔。それを確認し
たかのようなタイミングで、司会の二人の声が聞こえてきました。「あっ!」と小さく驚く二代目の前に現れたのは、女子高生姿の祐也くんと、マイケル・ジャクソンに扮した珠輝ちゃんのお二人です!
「司会は秘密と聞いていたけど、そうかー!」と納得したようにうなずく二代目。少しばかりのやり取りがあり、すぐに一つ目の企画に移りました。
(つづく)
11 月 3, 2009 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2009/11/01
劇団朱雀in熱海 誕生日イベントの前に… by工藤ちはる
「夜桜お七」で幕を閉じた24日午後の部の公演後、会場出口の送り出しでは、いつまでもいつまでもお客様たちが座員たちと記念撮影したり、談笑している姿が見られました。このまま引き続き、誕生日イベントに参加する方も多かったのでしょう。
二代目も、「夜桜お七」の衣装で会場のお客様全員をお見送りしたあと、次の誕生日イベントに向けて準備が進められました。イベント開始まで、1時間もありません。お化粧を落とし、着替え、お弁当で腹ごしらえをして、ファンクラブ会報誌用の取材を受けたり…とにか
く分刻みであちこちから声がかかっていました。…これ、休憩時間?というよりも、舞台にいるときより忙しそうな二代目でした。
さてさて、もうバースデーから1ヶ月以上が経ってしまった今からイベントの詳細をご紹介するのも気が引けるところではありますが…この次の原稿から、メモと記憶を頼りに綴りたいと思います。
その前に、24日昼の部の舞踊ショーで、私が二代目の曲を失念してしまった、と書いたところ、Hさん(ハンドルネーム
がありませんでした…)からヘルプのメールが届きました。
「24日昼、ちはるさんが忘れてしまった二代目の立ちの曲は、山口百恵の「曼朱紗華」ですよ~。最近は踊っていなかったのに、石川(日本元気劇場)からまた踊り始めましたね。」とありましたので、お知らせします。
さらに、Hさんからは、24日の友貴くんの立ちの曲は「羅臼」ではなく「乱の舟唄」では?というご指摘もありました。
教えてくださり、本当にありがとうございます。私の知識や記憶より、もっとずっとしっかり二代 目を見つめて追いかけていらっしゃるファンの皆様の目と耳には、敵いません。
Song Ridersさんたちが、事あるごとに「太一のファンはすごいなぁ」と称賛していますが、まったく同感です。その素晴らしいファンの皆様と共に、二代目の活躍を応援して行きたいと考えておりますので、今後とも、温かく見守っていただきたくお願い申し上げます。
11 月 1, 2009 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2009/10/31
劇団朱雀in熱海 舞踊ショー24日午後の部(つづき) by工藤ちはる
10 月 31, 2009 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2009/10/30
劇団朱雀in熱海 舞踊ショー24日午後の部 by工藤ちはる
10 月 30, 2009 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2009/10/26
劇団朱雀in熱海 「弁天小僧菊之助」② by工藤ちはる
10 月 26, 2009 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2009/10/25
劇団朱雀in熱海 「弁天小僧菊之助」① by工藤ちはる
午後の部が始まり、アナウンスで芝居の外題が伝えられると、場内からわぁっという歓声があがりました。「弁天小僧菊之助」! 男と女、二代目の両方の魅力が楽しめる、人気の外題です。特に、座長の三枚目役がおかしくておかしくて…終始笑いが満載の、楽しい物語の始まり、始まり。
舞台は、博打場や女郎業などを営むだるま家一家の親分のところに、貧しい家の娘が売られてくるシーンから始まります。母親(鈴花奈々)が泣く泣く女衒に売ることになった娘のお花(松田さん)は、その器量の悪さと機転の利かなさから、だるま屋の親分(葵陽之介座長)から一旦は断られます。色々やりとり(これが抱腹絶倒! 奈々さんのボケ婆さん役は本当に笑えます)のあった末、女郎としてではなく、奉公人として住み込むことを条件に、親分は母親にお金を支払うのでした。しかも、気前よく大枚を。
しかし大金を払う裏には作戦があってのことでした。母 親が帰ってから、親分が子分たちに命じます。「いつもの通りだ、行け!」
夜道になり、視界が悪くなったところで、子分たちは村へ帰る母親を待ち伏せし、親分が支払った金子(きんす)を巻き上げてしまうのでした。
金子を奪った子分たちが逃げようとしたところで、「バカな真似はおよし!」と出てきた芸者(二代目)にやっつけられます。子分たちからお金を取り戻したお菊と名乗る芸者は、「おばあさん、よければあたしに話しを聞かせてちょうだい。」と優しく声をかけるのでした。お菊は母親から一連の話を聞くと、「まぁ、許せない! いいわ。あたし
がだるま屋にかけあって、娘さんを助け出してあげるから!」と一人、乗り込んで行くことになったのでした。
「そんな、お嬢さん一人で…?」と心配そうにしている母親に、「ちゃあんと、策は練ってありますから!」とお茶目に微笑んで、しゃなりしゃなりと歩いていくのでした。
この芸者、女ではなく、実は男で、いわゆる泥棒家業の菊之助でした。声色を使い分けながら悪人からお金をしっかりちょうだいする、という正義の味方でもあります。
(つづく)
10 月 25, 2009 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2009/10/24
劇団朱雀in熱海⑦束の間の休息… by工藤ちはる
9月24日、二代目の誕生日当日の公演は、終始ハッピーバースデーモードで、賑やかでした。お花(ご祝儀)もたくさんつきましたし、ラストのショーのあとの花束演出のときも、会場内からは拍手と「おめでとう!」の声がたくさん上がっていました。
この日は午後の部のあとに、バースデーイベントが控えています。東京から到着したファンクラブ事務局が、色々と準備を進めるために、二代目に協力をあおぎます。
昼の部が終わり、送り出しが終わると、まずは抽選会でのプレゼント用の写真撮影です。この“誕生日当日の二代目”という記念すべき生写真に、サインを入れたもの…当選された方の笑顔が思い浮かびました。
また、ファンクラブ会報用のスイーツの試食もこの休憩時間に行われました。ファンクラブ企画として、皆様からお寄せいただいたレシピの中から最終選まで残ったスイーツ2作品を、そのレシピ通りにスタッフが作って運んできたのでした。メロン丸ごと1つ使った贅沢なバースデーケーキと、小ぶりながらしっかりした味わいのチョコレートケーキ。元気よく、パクッと口に入れた二代目の感想は…そして、ここで選ばれた最優秀賞は…! 会報で述べられていますので、是非ご覧になってください。
そして、ケーキを試食した後でしたが、しっかりお弁当も平らげた二代目は、午後の部の芝居の化粧に取り掛かるのでした。
ですが。…ん?顔には醜い傷跡が付いていません。初日の23日は、昼夜とも同じ外題だったと聞いていたのですが、これは、午後の部は演目が違うということになります!
10 月 24, 2009 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2009/10/23
劇団朱雀in熱海⑥舞踊ショー24日昼の部(つづき) by工藤ちはる
10 月 23, 2009 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2009/10/22
劇団朱雀in熱海⑤舞踊ショー24日昼の部 by工藤ちはる
10 月 22, 2009 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2009/10/20
「蛮幽鬼」の見どころ by工藤ちはる
まだご覧になっていない方もたくさんいらっしゃると思うので、ストーリーについては伏せておきますが、見どころをほんの少し、ご紹介しましょう。
二代目はここで、方白(かたしろ)、刀衣(とうい)という2つの名前で登場します。その二人の関係性は、ご覧になってのお楽しみということで…。
ちょっぴり笑いも誘う演出でしたが、隣の席で、二代目を初めて見る友人が衝撃を受けているのを想像しては、顔が緩んでしまうほど。
実際に刀衣の立ち回りが始まると、空気が一変します。重力を感じさせない、舞うような殺陣に、観ている者は惹き付けられずにいられません。この稽古風景を見たい!と、二代目の殺陣が始まるとキャストが
稽古場に集結していたというのが納得できました。
立ち回りだけではありません。要所要所で、二代目は主人である稲森いずみさん演じる美古都のお付きとして登場するのですが、その存在感が光っていました。孤独な殺し屋が、様々な経験を通して仕える身になることを決意し、忠誠を尽くします。そのまっすぐな気持ちが、二代目の雰囲気にぴったりマッチしていて、思わず感情移入してしまうのでした。
いのうえさんの演出は、シリアスな展開の中にも笑いあり、涙あり、お客様との掛け合いあり…と楽しい要素が盛りだくさんで、あっという間の3時間がすぎていきました。
そして2回目、3回目…と観劇の回数を重ねるごとに、細かい心理描写なども理解できるようになり、益々はまっていく私なのでした。。。
10 月 20, 2009 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2009/10/19
「蛮幽鬼」初日大盛況 by工藤ちはる
10 月 19, 2009 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2009/10/18
劇団朱雀in熱海 「喧嘩屋五郎兵衛」② by工藤ちはる
五郎兵衛は己の身上を呪いながら、しっかりと名乗らなかった子分に責があるとして、行き場のない怒りをぶつけます。伊之助を呼び出し、一対一の真剣勝負。兄貴や組の者が見守る中、男の意地をかけた立ち回りが繰り広げられます。
切られても切られても、果敢に挑み続けた伊之助でしたが、ついに果ててしまいました。最後のとどめを刺そうとしたとき、兄貴に「待て。お前、気づいていないのか。」と言われた五郎兵衛。その言葉で、自分が全く切り傷を負っていないことに気づきます。実は伊之助は、刀の刃をこぼしていて…当たっても切れないようにしていたのでした。子分の忠誠心に対し、なんと愚かなことをしたのだ、と五郎兵衛は悔やみます。そして、その切れない刀で切腹を…。
血しぶきのなか、痛みにのた打ち回りながら自らも倒れ、やがて息途絶えるというとき、兄貴の腕の中で昔年の別れをし、忠心を尽くした伊之助に詫びの言葉を残したのでした。
醜い傷跡の化粧をした二代目は、それでも端整な顔立ちでした。
何より、役者としての凄みを感じる舞台でした。二代目は、五郎兵衛を通して、人間の持つ様々な感情を見事に演じきったのです。
ストーリーもめりはりがありました。顔半分に醜い傷を負いながらも人情味溢れる親分として五郎兵衛が登場すると、すぐにスリの場面に。奈々さん(ばあや)と、パンツならぬサルマタ一丁で体当たりの演技を見せるスリ(裕也くん)の掛け合いに、会場は大爆笑。町娘のゆいちゃんの可愛らしさと、ばあやのトボケぶり、そして源さんの人の好さに話しはほんわかと進むのですが、人違い であることを知っている観客は、この先どうなるの?と暗雲に包まれる心地で場面展開を見守るしかないのでした。
再び二代目が登場しますが、ここからが主役の五郎兵衛、どんどん人間としての弱さを見せていきます。源さんから縁談を持ち込まれたときの猜疑心むき出しの押し問答に、心に大きな歪みを抱えていることを感じさせます。その後、源さんの言葉を信じるところで「あぁ、やっぱり純粋な人なんだ。」とわかるところで、観客の心はいよいよ大暗雲に覆い尽くされ
ます。
その後は、二代目の演技だけがとにかく脳裏に焼きついています。裏切られたことに憤ったり、自分を正当化しようとする人間の本能を露(あら)わにしたり。兄貴の言葉を受入れる素直さ、不可避の運命を呪う自分を嘲笑する冷静さ、怒りの矛先を決めたら決意を曲げない冷徹さも見せます。
人を憎み、そして、最後に許しますが、自分を許すことはありませんでした。それこそが、正義感の強い五郎兵衛の真の人間性を見出すところです。血みどろになりながら倒れていくシーンでは、瞬きも、息をすることさえままなりませんでした。
二代目の迫真のお芝居、もっともっと観ていたい気持ちで幕が降りるのを見届けたのでした。
10 月 18, 2009 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2009/10/17
劇団朱雀in熱海 「喧嘩屋五郎兵衛」① by工藤ちはる
公演二日目の9月24日(木)、午前の部の芝居の外題は、「喧嘩屋五郎兵衛」でした。
喧嘩屋一家の親分、五郎兵衛(二代目)は、幼い頃に大火傷を負い、顔半分を覆った醜い傷跡は消えることはありませんでしたが、心根の優しい男気のある親分として、子分や町の人たちに慕われていました。
その五郎兵衛の右腕となる子分、伊之助(早乙女弘河)が、あるときスリ(早乙女裕也)から町の娘(鈴花ゆい)を助けます。同行していた世話役のばあや(鈴花奈々)が伊之助に名前を訊ねると、「名乗るほどの者ではございやせんが…喧嘩屋の…」と言ったところで、ばあやが「んまぁ! 喧嘩屋の! 親分さんっ!!」と勝手に思い込み、お礼を言いながら去って行ったのでした。
その伊之助に、娘は一目ぼれ。忘れることができない娘は、ばあや(鈴花奈々)に打ち明けると、ばあやは町で顔ききの八百源(松田さん)に相談しに行くことにしました。
事情を聞いた源さんは、「その話、本当に本当だね?」と何度も問いただします。「本当に、喧嘩屋の五郎兵衛親方で間違いないんだね? 顔を見たのかい?」と聞くと、娘は「えぇ。でも私は顔かたちに惚れたのではありません。親分の心意気に惚れたのです。」と力強くきっぱりと言うのです。
それならば、と源さんは羽織袴に身を包み、喧嘩屋の親分に縁談を持っていきます。
気立ても器量もよい町一番の大店の娘が、との話しに、「俺のことを馬鹿にしているのか?」と信じなかった五郎兵衛ですが、源さんの「俺の首かけてもいい」という切実な話しぶりに、最後には「源さん、この縁談、どうかまとめてくれ。こちらからお願いする。」と頭を下げるのでした。
醜い傷ゆえ結
婚には縁がないと思っていた五郎兵衛は、ようやく巡ってきた春の気配を喜び、さっそく近しい親分衆を集めて、仮祝言の支度を整えることに。その前に結納の品を、と伊之助に言付けて遣いにやります。
源さんの家で、喧嘩屋での一部始終を聞いて喜んでいた娘たちのところに、結納金を持った伊之助が現れると…そこで、娘は人違いをしていたことに気づきました。娘とばあやは、「人違いした自分たちは悪いが、どうしてもあの人でなければお嫁に行くことはできない。この縁談、破談にしてほしい。でないと…自害します。」とかんざしを首にあてがい、源さんに懇願するのでした。
何の落ち度もない源さんでしたが、首切り覚悟で喧嘩屋に断りに…。奥座敷に親分衆が集まり、あとは花嫁の
到着を待つばかりだった喧嘩屋。いきなりの談宣告に、案の定、解せない五郎兵衛は、源さんに対して怒りをぶつけ、切り殺そうとします。そこに、兄貴分(座長)が登場し、その場をおさめ、五郎兵衛を諭すのでした。
酒で気を紛らわそうとしても、兄の不注意で負った火傷跡が茶碗 の中に映ると、やるせなさがこみ上げてきて…色々な想いが頭の中をかけめぐります。次第にまた怒りがこみ上げ、その矛先は伊之助に向けられました。
(つづく)
10 月 17, 2009 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2009/10/11
劇団朱雀in熱海②初日の夜は、花火 by工藤ちはる
劇団朱雀の座員さんたちが会館の前で最後のお客様が帰るまで送り出しをしている頃、舞台では化粧を落とした二代目と弘河くんが、翌日の芝居の殺陣を仕上げていました。ひとつひとつの所作と段取りを、繰り返し確認しながら進めていきます。そこに送り出しを終えた座員たちも集まると、舞踊ショー“Cパターン”のラストの場当たり(最終的な立ち位置などを確認する)が始まりました。
奈々さんと二代目が、てきぱきと仕切ります。あまり時間がありません。このあと一度宿に戻って食事を済ませてから、花火大会に間に合うよう出かけなくてはならないからです!
20時近くなり、熱海の夜の街は、とても賑わっていました。陽が沈み、普段なら食事の時間で静かになっている時間帯に、誰も彼もが海辺を目指して歩いています!
劇団朱雀の皆さんも、花火が始まる時間には、全員が観覧場所に集合しました。
そして、オープニングの数発が打ち上がりました!
ドォン、ドォンと、お腹に響き渡る音と共に、降り注ぐように開いていく花火に、皆、唖然呆然!想像以上の迫力でした!!
熱海海上花火大会は年12回行われていて、定期的な人気ある行事として定着しています。今まで何となく、熱海の夜というと、おじさま方の芸者遊び…というイメージを抱いていたのでしたが、街には女性のグループやカップルたちが他府県からたくさん遊びに来ていました。ちょっとレトロな射的場などではしゃいでいる姿は新鮮で、皆さんとてもリラックスしているようでした。
秋風が心地よい潮の香りのなか、次から次へと上がる花火は、二代目の17歳最後の夜を祝福しているかのようでした。
10 月 11, 2009 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink
2009/10/10
劇団朱雀in熱海①初日の様子 by工藤ちはる
昨年7月の公演に引き続き、今年は9月のほぼ1ヶ月間、熱海市観光協会他のご協力のもと、「劇団朱雀in熱海」公演が熱海で行われました。7日の初日から21日までは熱海芸妓見番(けんばん)歌舞練場で行われ、この間、二代目は劇団☆新感線「蛮幽鬼」の稽古があるため不在でした。見番での公演を観た方に聞くと、情緒溢れる小劇場で、朱雀の舞いやお芝居を、とても近い距離で楽しむことができた、ということでした。いろいろ写真を見せていただきましたが、友貴くんがかつて二代目が着ていた着物で女形を舞う姿に、感銘を受けました。
23日~25日の3日間は二代目も加わり、会場を熱海市観光会館に移しての公演でした。計6回の公演には、東西から大勢のお客様が足を運び、完全版・劇団朱雀の公演を楽しんでいらっしゃいました。日帰りの方もいれば、1~2泊というゆったりスケジュールで観劇と熱海滞在を楽しまれたうらやましい方も!
何回か観劇する方が毎回お楽しみいただけるよう、舞踊ショーはA、B、Cの3パターン準備したということです。またお芝居は、2つの外題のお稽古が重ねられました。

初日の23日、昼夜それぞれ600席が満席となり、大盛況だったそうです。お芝居は「身代わり勘八」。序盤での二代目と弘河くんのかけひきが絶妙に面白く、お腹がよじれるほど笑ったー!と思ったら、終盤は涙、涙のシーンで…二代目の迫真の演技にとても見応えがあったということでした。
私は9月23日の夕方、熱海に到着しました。
まずは観光会館に向かおう!と、駅から右手方向に道なりに、ひたすら坂道を下って行くと、前方に幟(のぼり)が見えてきました。劇団朱雀の座員たちの名前が書かれたにぎやかな幟が、訪れたお客様たちを歓待しているようで、ワクワクしてくる光景です。
到着すると、ちょうど午後の部の公演が終わり、会場の出口のところで座員さんたちが送り出しをしているところでした。お客様たちと談笑したり、写真撮影をしたり…ほのぼのとした時間が流れています。久しぶりに大衆演劇の空気が漂っているのを感じて、思わず深呼吸してしまいました!
10 月 10, 2009 カテゴリー: 工藤ちはる | Permalink