インプラントの歴史

インプラントの歴史

ブローネマルク(右)とインプラント第一号患者(左)

ここ数年で、認知度が高まってきたインプラントですが、インプラントの歴史をひも解いてみると、 必ず「ブローネマルク」という人物の名前にたどり着きます。スウェーデン人のブローネマルク教授が実験していたウサギの骨の毛細血管で、 チタン製の生体顕微鏡が骨と結合しているのを、偶然発見したことがインプラントの始まりなのです。

プローネマルク教授は、この発見をオッセオインテグレーション(骨の結合)と命名して、数十年間の研究の結果、 ブローネマルクインプラントシステムというものを開発しました。この教授のすごいところは、この研究結果をすべて発表したうえに、 特許を取得しなかったので、全世界でインプラントの研究が自由に行われました。

その結果、インプラント治療はどんどん成果をあげて、やがて歯がなくなってしまった人が、 安全で快適に人工歯を埋め込むことが出来る現在に至っているのです。1965年に、世界で初めてスウェーデンのヨスタ・ラーソンという人にインプラントの手術が行われたのですが、 ラーソン氏が亡くなるまでの40年間、そのインプラントはずっと使われていたそうです。

普通なら、研究者は特許を取って、絶対にほかの人に研究されないようにするものですが、ブローネマルク教授は、インプラント技術の発展のためにデータをすべて公開しました。 この功績があったからこそ、骨と金属性物質の結合というありえない治療法が、一般の人でも受けられるようになるまでの期間を短くすることが出来たのです。